LIFE IS STRANGE

人生も為替も山あり谷あり

100円のコーヒーには100円の価値しかない

 

私は学生時代にいくつかアルバイトを経験しました。

カラオケ、居酒屋、派遣の仕事、カフェ、等々

 

その中で長く続けたのはカフェでした。個人的におしゃれな雰囲気が好きだったのと、コーヒーやスイーツが好きだったからですね。個人的な意見ですが居酒屋は勢いとかノリの接客だったりしたので、それが合わなかったっていうのがあります。

 

カフェは大手チェーン店でも働いたことがありますし、個人経営店で働いたこともあります。プライベートでもカフェにはよく行っていたのでそこそこ詳しいという自信はあります。個人経営のカフェのオーナーはバリスタの大会でも決勝に進んでいたりと、わりとその道では有名な方でコーヒーに関してはとにかく色々教えてもらいました。まぁ厳しいのなんのって...

 

店と取引をしている企業が主宰する展示会に同行したことがあったんですが、そこにチェーン店等で導入されているコーヒーマシンが展示されておりました。オーナーも感心していたんですが、今のマシンは人の手でいれるコーヒーよりも下手をすればうまいというレベルのコーヒーをいれられるコーヒーマシンが開発されちゃってるんだとか。

 

日頃からうまいコーヒーを飲まさせてもらっている自分としてもうまいというのがわかるものでした。それはもちろん値段にしては、ということです。ボタン一つ、一杯100円ほど値段でこれレベルかと驚いたものでした。

 

今やボタン一つで安くて美味しいコーヒーが飲めてしまうんですね。どんどんと競争も激しくなり、たった一杯といえど消費者の要求レベルはどんどん上がっていっております。

 

 

        

 

 

コーヒーマシンのレベルが高くなったというネタは、消費者の要求レベルが高くなり、それに応えていかなければならない企業がいて、そしてその下には企業の要求に応えなければならないアルバイトがいるという話をしたかったのです。

 

 

大手チェーン店のカフェもいくつか経験しているので、お客様の要求レベルが高くなるということは怖いことなのです。

 

今や、安くて、速くて、おいしくて、清潔、接客も丁寧、というのは当たり前であって、そのクオリティはどんどん高くなりつつあると思うのです。ネット私刑の時代、何か間違いがあればすぐにSNS等で拡散され、問題となり企業は対応を迫られます。

 

 

そして恐ろしい通達がアルバイト先の事務所に届きます、また無駄とも思える業務が一つ増えてしまう...

 

チェーン店というと常にお客が来ます。ですが本当にギリギリの人数しかシフトに入れてもらえません。というよりそもそも人がいない。お客が常にくる中で、終わらせなければならない業務は大量にあります。そこに仕事が一つでも増えると余計に大変になります。業務は増えるがシフトの人数も増えなければ、時給など絶対に上がりません。

 

 

一杯たったの100円や200円のやっすいコーヒーを提供するにも、提供するまでにはものすごい労力が払われているのです。

 

 

客としては、ボタンをして提供して会計したら終わりでしょ?と思っていますが、そんな簡単な作業ではないのです。速くて待たされない、丁寧な接客で間違いがなく、清潔で、おいしい、、、そしてそして、安く!

 

 

ふう、どこまで求めるのだ日本人よ、と言いたくたります。

 

 

値段には値段なりの価値しかないはずです。値段なりの接客と値段なりのクオリティ、清潔感だとか、速さだとか....しかし、いつしかそれ以上に求めるようになってしまった。

 

 

いつ頃から日本人には「まぁいっか」の精神がなくなってしまったのでしょうか。ブラック企業を作っているのは企業自身だけではなく、私たち消費者であることもお忘れなく。