震災から学ぶべきこと
心のどこかでは被災した人たちに何か助けができたらいいが、
ボランティアいく時間や行動力がなく、募金ができる余裕もないだとか、
連日熊本の状況を見ていれば誰でも何かできないかと思っていることでしょう。
いわゆる支援者狩りをしている人の心境はこんな感じでしょう。
大きな支援ができる人がいる中で、自分には何もできないと、
でもなんだか世の中はしなくちゃいけない空気があると、
本来、支援とはできる人がやればいいのです。
できない人はそれでいいのです。
指先一本でも支援は支援です。
災害に遭う可能性は皆平等
地震が起きた後に決まって言われるのは、予測できなかったのか、です。
自然の力に対して、科学は無力です。すべてが予測できるわけはありません。しかし、わかった上でも論じたいことでしょうね。
東北にしても、今回の熊本にしても、起こる前から危機感を持って報道されたりしていたかというと全くだと思います。え、東北で?熊本で?という感じであったはずです。今懸念されているとしたら、首都直下型地震や南海トラフ地震。これが起きてしまえば、予想していたのに、とある程度言えるかもしれませんが、前回と今回は想定外だったはずです。
自然災害とは常にこうです。どこでいつ起こるかなんて予測なんてできません。日本全国を災害の起こる可能性危険度みたいなものを出して、順位を出したとします。その上位にくる市町村から順に災害が起こるかといえばそんなわけはありません。いきなり下位の市町村に起こる可能性だってあるんです。
ここらへんは大丈夫だよ、と言っている人でも明日何が起こるかなんてわかりません。
地形的に起こりそうだとか起こりそうじゃないとかは関係ありません。予想もしていなかったことが起きたのが、東北であり、熊本です。だから、日本のどこにいても災害に遭う可能性はみな平等なのです。
将来の自分は自分で守る
東北では津波による被害で多くの会社が被災しました。職を失った人もたくさんいたでしょう。ある番組で、津波により会社がなくなり仕事を失った人のインタビューがありました。その人は40代後半で地元の安定企業の管理職として働いていました。こんなことが起こり、仕事を失うなんてことは夢にも思っていなかったそうです。
震災から1年が経ち、職を失った人の中で再就職できた人は3割にも満たない状況。そのうち、資格やなんらかの技能があった人の就職率は8割だったそうです。資格があれば就職できるという話ではありません。管理職を務めていた方は将来がこのような形になるとは思いもせず、この仕事以外で何か特殊なことができるわけではなかったようです。
ある一つの組織に所属して、一生安泰なんてことはもう崩壊しました。そこを頼って生きていた時、いざそれがなくなってしまえば、家族を守ることもできません。
人それぞれやり方は違えど、将来のリスクに備えた行動は常に念頭において行動をしていなれけばなりません。何かが起き、会社がなくなれど、生きていける方法を模索する時代だと思います。
明日全てがなくなる可能性だってある。それは注目もされていない自分の住んでいるところかもしれない。それをいやというほど教えてくれたのが、東北の震災であり、今回の熊本です。